<共催plan-B>
2013/3/29【金】20:00開演、3/30【土】19:00開演(開場は共に20分前)
櫻井郁也ダンス・ソロ『青より遠い揺らぎ』
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★ソロ二度目の海外公演となった前作『Hakobune;方舟』(ルクセンブルク)を経て、この、呼吸と沈黙をめぐるダンスを構想した。初まりは、ジャン・コクトーの教会の記憶。フランスの小さな教会の闇だった。コクトーのつくったステンドグラスが淡い青光を投げていた。異郷の祈りの場所で、自らの呼吸に耳を澄ましていた。一瞬一瞬の呼吸が、失われてゆく時を数える儀式のように思えた。息をする、そのこと自体が、幸運な奇跡との過ぎゆくダンスであるように思えた。あの震災の影響もあるのか、恥ずかしげもなく、時の流れが哀しくイノチが愛しい。呼吸に身をゆだねる。呼吸に導かれる循環の渦に身をゆだねる。そして空白になる。空白になり、ただひたすらに訪れるフォルムをダンスする。ダンスによって、内部から、ほどかれ、大気に還ってゆくものを、見贈ってゆくのかもしれない。消尽というべきか。プロセスに寄り添っていただければ幸いである。
【プロフィール】
舞踊家。1964年、奈良県生。笠井叡に師事。初公演「深き淵より−霧 / 雨ノ木」ののち、美術の櫻井恵美子と共にダンスアートユニット「十字舎房(cross-section)」を設立(1997)。以後、共同で創作活動を行い、現在まで40余のダンス公演を持続。定期的な劇場公演のほか、NHK教育番組での振付・テキスト執筆(2002~07放送)、「ダンス白州」フェスティバル(2001,2006~09連続参加)での野外ソロ、横浜国立大附属小学校での子どものためのソロ公演(2012)など、多様な活動を重ねる。 2006年、ポルトガル招聘公演。2012年夏、越後妻有アートトリエンナーレ参加。2012年秋、ルクセンブルク招聘公演およびワークショップ。東京・杉並で独自のダンスクラスを指導する。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒。同・芸術研究所修了。オイリュトミーシューレ天使館・第一期修了。主な作品に「カナリゼーション〈祈りの河〉」(04)「TABULA RASA」(06)「HAKOBUNE・方舟」(12)など 。
Sakurai Ikuya : Dancer/choreographer based in Tokyo. Became a pupil of Kasai Akira .Until this date, he has created and performed more than 40 dance pieces. 2000: Participated in “Theater X(cai)” International Dance Festival Tokyo. 2001and 2006-2009: participated continuously in “Dance Hakushu” Festival directed by Tanaka Min. 2002: Choreographed for NHK educational TV Program. 2006: Invited from 10th “a sul” Contemporary Dance Festival in Portugal. 2012: participate in Echigo-Tsumari Art Triennale Niigata Japan.2012: Invited from “Centre culturel régional Dudelange”, and “Centre de Création Chorégraphique Luxembourgeois” , LUXEMBOURG.